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五十肩って?

1797年の江戸時代に発行された俚言集覧という書物の中に「凡、人五十歳ばかりの時、手腕、関節痛む事あり、程過ぎれば薬せずして癒ゆるものなり、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう」と書かれています。これが「五十肩」の始まりと言われています。俚言とは方言や俗語を意味するもので、現代でいうと流行語などにあてはまるのではないでしょうか。
近代医学の発展によって肩の痛みや運動制限をきたす疾患が判ってきましたが、いまだに“五十肩”は疾患名として残っています。たとえば“いわゆる五十肩”、“狭義の五十肩”などと肩専門の医学書にも見受けられます。
現在の“五十肩”は以下のように考えられています。
  • 中高年に発生(やや女性に多い)
  • 明らかな外傷はないことが多い
  • 最初に痛みがあって、だんだんと肩の動きが悪くなって次第に治ってくる
  • レントゲンで特徴的な所見がない(他の疾患との鑑別に必要です)
  • 治癒に3ヶ月~2年くらいかかる
整形外科を受診される患者さんは肩の動きが悪くなってから来られることが圧倒的に多いのです。なるべく早く受診して頂き治療を開始したほうが早く治るのです。
治らなければ“五十肩”ではありませんので、検査などが必要になります。